革靴が好きになってからというもの、仕事でも休日でもローファーを履く機会が増えました。
その中でも特によく履いているのがG.H.BASSのWEEJUNS。
気軽に履けてどんな服装にも合わせやすく、つい手に取ってしまう一足です。
ただ、その代償として状態はかなりハード。
購入から約1年ですが、仕事で高頻度に履いており、さらに歩く距離も長いため、見た目にはかなり疲労感が出ていました。
メンテナンス前の状態
まずは全体像から。
一見するとまだ履けそうですが、近くで見るとかなり傷んでいます。



* 全体的なツヤの低下
* サイドの擦り傷
* モカシン部分の色落ち
* ソール周辺の黒い擦り汚れ
* ヒールの摩耗
毎日のように履いていたので、むしろよくここまで頑張ってくれたという印象です。
ガラスレザーは補色が難しい
今回のメンテナンスで一番悩んだのが補色です。
WEEJUNSに使われているレザーはガラスレザー。
表面にコーティングが施されているため、水や汚れには比較的強い反面、通常のスムースレザーほどクリームが浸透しません。
つまり、
「色が抜けた部分にクリームを入れれば簡単に復活する」
という革ではありません。
補色しても乗りにくく、色ムラになりやすい。
そのため今回は色を乗せる力の強いコードバン用のバーガンディクリームを使うことにしました。

今回使用した道具
今回使用したのはこちら。
シューキーパー
・馬毛、豚毛ブラシ
・BootBlack ツーフェイスローション
・消しゴム
・コードバンクリーム(バーガンディ)
・クロス
普段のケア用品に加え、今回は補色用クリームが主役です。
メンテナンスの流れ
① シューキーパーを入れる
まずはシューキーパーをセット。
履きジワを伸ばしながら革を安定させます。
メンテナンスの基本ですが、ここを省くと作業しにくくなるので最初に行います。
② 馬毛ブラシでホコリを落とす
次に全体をブラッシング。
意外と細かいホコリが縫い目やモカ部分に溜まっています。
この状態でクリームを入れると汚れごと擦り込むことになるので、丁寧に落としていきます。
③ ツーフェイスローションで汚れ落とし
続いてツーフェイスローションで古いクリームや汚れを除去。
特に履き口や甲部分には汗や皮脂汚れが蓄積しているので、念入りに拭き上げました。
④ 消しゴムでソール周辺の擦り汚れを落とす
今回意外と効果を感じたのがこの工程。
WEEJUNSのラバーソールは歩いているうちに壁や段差へ接触し、黒い擦り汚れが付着します。
クリーナーだけでは落ちにくいので、消しゴムを使って除去しました。
軽く擦るだけで意外なほど綺麗になります。
その後、色が抜けて見える部分にはクリームで補色。
見た目の印象がかなり改善されました。
⑤ コードバンクリームで補色
今回のメインイベントです。
擦り傷や色落ちした部分へ、コードバンバーガンディのクリームを少量ずつ塗り込んでいきます。
特に、
- モカシン部分の色落ち
- サイドの擦り傷
- かかと周辺の色抜け
を重点的に補色しました。
ガラスレザーなので劇的に染まるわけではありません。
しかし何度か薄く重ねることで、白っぽく見えていた傷が目立たなくなっていきました。
⑥ ブラッシングと乾拭き
クリームが落ち着いたらブラッシング。
さらにクロスで乾拭きして余分なクリームを除去します。
ガラスレザーらしい光沢感も戻り、ようやく仕上げの段階です。
完成


仕上がりがこちら。正直、新品同様にはなりません。ヒールの摩耗もありますし、深い傷は完全には消えません。それでも、「かなり履き込まれたローファー」から「ちゃんと手入れされているローファー」へ印象は大きく変わったと思います。
特にモカ部分の色抜けやサイドの擦り傷はかなり目立たなくなりました。バーガンディ特有の深い色味も戻り、履くのがまた楽しくなりそうです。
まとめ
今回改めて感じたのは、革靴は手入れをするとちゃんと応えてくれるということ。
ガラスレザーは補色が難しい素材ですが、だからといって何もしないよりはずっと良い結果になります。
1年間履き倒したWEEJUNSも、少し手をかけるだけでここまで見栄えが変わりました。まだまだ現役で履いていけそうです。
次はソール交換のタイミングが来るまで、また履き込んでいこうと思います。


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